2008年11月30日日曜日

製造物責任 08/11/27

こんにゃくが喉元過ぎて恐さ去り
~マンナンライフ、こんにゃくゼリー製造再開

発火して自分で自分を消防車
~トヨタ、消防車発火の恐れでリコール
【2008年11月27日「朝日川柳」投句】
PL法が施行されて久しいが、この種の事件は後を絶たない。死亡事故ともなれば、企業にとってはまさに存亡の危機となる。かくして信じられないような注意書きが取説に記されることになる。「消防車が発火したときは、別の消防車で消火してください。」

2008年11月28日金曜日

裁判員 08/11/28

喜べぬ人の裁きの当たりくじ
~裁判員候補者への通知発送
【2008年11月20日「朝日川柳」投句】
「できることなら当たりたくない」、「当たったらどうしよう」というのが、裁判員に対する大方の本音だろう。我が家に「召集令状」が舞い込む確率は0.57%。大丈夫だ・よ・ね…と自分に言い聞かせる。日本人の奉仕の意識はまだまだ成熟していない。そこで、いいことを思いついた。年末ジャンボ宝くじの1等に裁判員資格の副賞をつけたらどうだろうか。裁判員を受けなければ1等は取り消しということで。

2008年11月27日木曜日

クロマグロ 08/11/25

これまでも食べちゃいないさトロなんて
あいつらに誰が教えたトロの味
~クロマグロ漁獲量制限
【2008年11月26日「朝日川柳」投句】
寿司の食文化が世界に広まって久しい。香港の寿司店も日本に逆上陸している。発展途上国で海産物の消費がますます増加していく。もともとトロなどめったにお目にかかれない我が家だが、これからはさらに遠のくことになる。本来の江戸前に回帰しなければならないのだろうか。
# 実は第一句は妻の作品。

2008年11月26日水曜日

長男・修学旅行

行く年を永久に見守る黒き塔
~長崎原爆公園爆心記念碑
先週、中3の長男が修学旅行で九州に行った。カトリックのミッションスクールということもあり、長崎では二十六聖人所縁の大浦天主堂や浦上天主堂、平和公園など、さながら巡礼の旅だったようだ。旅の思い出を俳句にせよとの国語の宿題に、彼が生まれて初めて作った句がこれである。熊本城や阿蘇山なども巡ったのに、爆心地点の碑に一番感じ入ったという。少し不思議にも感じるが、親としてはこの日この時のこの新鮮な感銘を大切にして欲しいものだ。

2008年11月25日火曜日

嵐山 08/11/23

秋深し月も渡れぬ嵐山
~京都、秋の観光シーズンたけなわ
【2008年11月25日「朝日川柳」投句】
先の三連休、京都の各観光スポットは大変な混雑だった。嵐山も例年のごとく、渡月橋を渡るのも一苦労という。周辺の道路も渋滞となり、我々生活者は不便極まりない。群がるような観光で、本当に京都の風情を味わえるのだろうか。

2008年11月24日月曜日

元厚生次官宅襲撃 08/11/18

凶刃のお届け物にご捺印
~元厚生次官宅襲撃事件
【2008年11月24日「朝日川柳」投句】
事件以来、宅配業者が届け先に容易に玄関を開けてもらえないと嘆いているという。確かに、このようなことが起こると、不用意に応対することの恐さを禁じえない。生野の妻の実家など、奥の部屋で昼寝をしていると、知らない間に近所のおばあさんが上がり込んで仏壇で拝んでいたことがあった。そんな長閑な環境は絶滅していくことになるのだろうか。

ビッグ3 08/11/16

傾けば赤字の幅もビッグ3
~米ビッグ3、業績不振
【2008年11月16日「朝日川柳」投句】

「もはやビッグではない」ということで「デトロイト3」と呼ぶ人がいる米自動車大手3社。公的資金投入について議論を呼んでいる。「企業は救わないが、労働者は救う」思想がどこまで貫けるのか、オバマ新政権の最初の試練となる。GMの株価は1ドルを切っている。数年前の日本でゼネコンの「熊ちゃん」が株価1桁になったときのことを思い出す。

2008年11月20日木曜日

0系新幹線 08/11/17

★上昇の時代恋しや団子鼻
~0系新幹線、別れにフィーバー
【2008年11月20日「朝日川柳」掲載】

我が家ではヒカリアンの「こだじい」で馴染みの0系が現役を引退する。鉄ちゃん達は別れを惜しんで、各所で盛り上がりを見せている。私も修学旅行や出張など、さまざまな思い出が心を過ぎる。まさに上昇の時代とともに、老兵が去っていく。
# これがやっと2度目の入選。

2008年11月19日水曜日

太郎おろし 08/11/18

年越しの首をつなげる2次補正
寒波寄せ太郎おろしの年の暮れ

~第2次補正予算をめぐり、国会荒れ模様
【2008年11月18日「朝日川柳」投句】
第2次補正予算案の提出が年を越すかどうかで、与野党が攻防を続けている。有利な解散のタイミングを探るうちに、凋落していく麻生政権の支持率。今日は寒波が到来。これでは、与党内からも「太郎おろし」が吹くかもしれない。

2008年11月18日火曜日

水原勇気 08/11/16

時を超え野球狂の詩蘇り
~女子プロ野球選手誕生

【2008年11月18日「朝日川柳」投句】
イメージは現実化する。SFでも架空だったものが実際に発明されることがあるものだ。「野球狂の詩」のヒロイン水原勇気も30年の時を超え、現実化した。下手投げナックルはきっと「ドリームボール」と呼ばれることだろう。

2008年11月17日月曜日

オグシオ 08/11/16

4年後もひとつのシャトル追いきれず
~オグシオ、コンビ解消
【2008年11月17日「朝日川柳」投句】

「目指す道に違いが生じた」オグシオが、日本選手権5連覇を有終の美にペアを解消する。人気・実力を備えたビジュアル系を惜しむ声が多い。北京5位入賞のとらえ方が、「納得のいくまで」か「引き際」か、それぞれの決断の違いを生んだ。果たしてどちらがテレビで美しく映っただろうか。

2008年11月16日日曜日

座布団 08/11/16

座布団も舞わぬ土俵の年の暮れ
~九州場所で座布団投げ防止
【2008年11月12日「朝日川柳」投句】
この九州場所から桟敷の座布団が投げられないように、4枚組にして括りつけられているという。結びの一番の風物詩として結構楽しかったものだが、危険だからという理由だ。朝青龍の休場や相次ぐ不祥事などで、盛り上がりに欠けた今年の大相撲を象徴するような一年納め九州場所だ。

2008年11月15日土曜日

早口言葉 08/11/15

噛んじゃだめ稀勢の里対栃乃洋
~アナウンサー泣かせ
【2008年11月12日「朝日川柳」投句】

見慣れ聞き慣れた言葉でも、いざ自分で発音してみると愕然とすることがある。実況のアナウンサーも、このふたりの力士には一瞬緊張が走る。「きせのさとたいとちのなだ」、はい、三回。

2008年11月14日金曜日

母親宇宙飛行士 08/11/11

雛鳥の「きぼう」にむかい羽ばたかん
~日本人母親宇宙飛行士誕生
【2008年11月13日「朝日川柳」投句】
「君について行こう」 (向井万起男著)を思い出す家族の応援で、今度は日本人の母親が宇宙に飛ぶ。シャトル計画の延長も混乱し、オバマ新政権がどのような宇宙開発政策をとるのか微妙だが、ミッションと母子の宇宙交信が成功することを祈りたい。

2008年11月13日木曜日

弁明会見 08/11/11

誤りを謝りそこね命取り
~兵庫県知事の失言に批判
【2008年11月12日「朝日川柳」投句】
「関東大震災はチャンス」との井戸知事発言。弁明記者会見がさらに批判の火に油を注いでしまった。「真意は‥」などの言い訳や、「何が悪いのか」などの開き直りは、メディアリテラシーの進歩についていけないセンスの悪さを露呈した。会見では記者が質問しているのではなく、国民が質問しているのだ。

2008年11月12日水曜日

年金記録 08/11/12

浅知恵に年金盗られて貰い損
~年金記録改ざん
【2008年11月12日「朝日川柳」投句】
年金記録の標準報酬月額改ざんは、事業主の横領事件に等しい。社保庁は共犯。しかも、その件数の実態は明らかになっていない。厚労省は炎上を怖れ、真相解明に及び腰。信じられない腐敗ぶりだ。
# 「朝顔に‥」の原句17文字に10文字まで合せるのは難しい。

2008年11月11日火曜日

篤姫 08/11/11

晩酌で御台所は大いびき
~「篤姫」、高視聴率
【2008年11月11日「朝日川柳」投句】
NHK大河ドラマでは、以前から幕末ものは視聴率が低いと言われていたが、三谷幸喜の「新撰組」以来、少し様相が変わってきた。今年の「篤姫」も好調だ。彼女の力強い生き方に女性たちが共感し、「純情きらり」以来あおいちゃんファンのお父さんたちが支持しているのだろう。週末など、「御台、酒でもどうじゃ」と戯れるが、その夜、我が家の御台所は大いびきとなる。かくして、公方様は寝不足で朝政し給わず。

2008年11月10日月曜日

内定取消し 08/11/10

不況風内定通知の枯葉散る
~不況の影響で内定取消し相次ぐ
【2008年11月10日「朝日川柳」投句】

3年生が就活をはじめようかというこの時期に、4年生の内定が取消しとは! 私も新卒採用の面接を何度かしたことがあるが、受験者の顔は当然ながら真剣そのもの。こちらもいい加減な質問などとてもできる雰囲気ではない。社会の荒波に向かう最初の関門だけに、企業も「内定」にはそれだけの責任を持たなければならない。

原潜事故 08/11/9

海底にチェルノブイリの地獄絵図
~ロシア原子力潜水艦事故
【2008年11月9日「朝日川柳」投句】

洞爺湖サミット以来、地球温暖化対策に原子力が改めて頭をもたげてきた。新興国に原発を売り込むビジネスが激しさを増している。原子力を安全に管理できる民度が伴わなければ、チェルノブイリのような危険が世界に拡散してしまう。

2008年11月8日土曜日

給付金 08/11/8

ブランド品隠して貧しいふりをする
~給付金は高額所得者辞退?
【2008年11月8日「朝日川柳」投句】
以前にも地域振興券というのがあった。そのときは、「普段買わないような少し贅沢なものを買うべきだ」という話を真に受けて、我が家では三越で白猫を描いたリトグラフを買ってしまった。雑然としたリビングに不釣合いな額。そこに、「赤とんぼ逃がす子猫の惚け顔」。今度の給付金では、もう一方の黒猫を買ってみようか。白黒合せて碁の対局コーナのインテリアにと、夢見ていた。でも、とても家族の賛成は得られそうにない。

マンモス 08/11/4

マンモスもそうよ母さんは象なのよ
~凍結細胞からクローンマウス誕生
【2008年11月4日「朝日川柳」投句】
温暖化の影響か、永久凍土からマンモスが発見されているという(拙句「マンモスの眠りを覚ます温暖化」)。生物工学の発達で凍結細胞から象を母とするマンモスが甦るかもしれない。将来、「ジュラシックパーク」も現実のものになるのだろうか。
# マイケル・クライトンの死を悼む。

2008年11月7日金曜日

名人戦 08/11/6

名人になるのも二十歳になってから
~井山八段、惜しくも名人位逃す
【2008年11月6日「朝日川柳」投句】

「どっちが勝った?」 大統領選でも日本シリーズでもない。我が家では囲碁名人戦七番勝負のことだ。挑戦者の井山裕太八段(19)は惜しくも張名人に敗れた。妻は同じ大阪出身ということもあって「裕ちゃん」の大ファンで、とても悔しがっていた。実力は申し分ないが、未成年の名人になるには「まだ何かが足りなかった」(師匠の石井九段)ようだ。でも、いずれは井山時代が来るに違いない。

2008年11月6日木曜日

オバマ勝利 08/11/5

大勝利ブッシュのお陰と十字きり
若狭塗り大統領の御用達
~オバマ、大統領選勝利
【2008年11月5日「朝日川柳」投句】

金融や軍事での「わがままなアメリカ」の一方で、「志あるアメリカ」を見せつけられた思いがする。ボランティアやインターネットによる個人献金がオバマを大統領に押し上げた。残念ながら、民衆の参政意識と政治家の質についての日米格差はまだ歴然としている。大統領選に便乗した町興しはいいとしても。

2008年11月5日水曜日

著作権詐欺 08/11/4

金の成る木まで売ろうと切り倒し
~小室哲哉、詐欺容疑で逮捕
【2008年11月4日「朝日川柳」投句】

日本では楽曲の著作権のしくみが複雑で改善が望まれているが、今回の詐欺容疑は文化庁への登録制度を悪用した疑いが持たれている。巨万の富と名声を得ながらも没落し、しかも自ら著作権の価値を失墜させてしまった小室容疑者のありさまは、さながら現代のイソップ物語のようだ。
# ところで、逮捕されたとき、彼はガンダムのTシャツを着ていた?

2008年11月4日火曜日

富士山ナンバー 08/11/4

夢をみて富士の高嶺に語呂合わせ
~富士山ナンバー新設
【2008年11月4日「朝日川柳」投句】
「相模」より「湘南」。神奈川に住んでいたころにも、御当地ナンバー新設が話題になった。若者の車離れが進むと言われる一方で、愛車に自慢のナンバーをと、3776や2236を求めて殺到する人々。個性と自己主張の時代ということか。

2008年11月3日月曜日

パナソニック 08/10/31

風を受け分けた暖簾を縫い直し
~パナソニック、三洋を子会社化
【2008年11月3日「朝日川柳」投句】

松下からの社名変更(拙句「名を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ幸之助」)に続いて三洋の吸収と、パナソニックのグローバル勝ち残り戦略は際立ってきた。業界再編の波が電機業界にも押し寄せて来ている。これからの不況が日本企業の正念場に。

育毛剤 08/10/30

育毛も思うに任せぬアスリート
~育毛剤、禁止薬物リストから除外へ
【2008年10月31日「朝日川柳」投句】

育毛剤までもがドーピング検査にひっかかっていたとは知らなかった。今回のように、検査技術の進歩で少しは事態が改善されている面もあるが、ドーピング技術とのいたちごっこには変わりない。名声とそれに伴う報酬への誘惑がスポーツ界を蝕む。